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【12.11.13】長久手市吉田一平市長の「お言葉」について
「如是我聞」(にょぜがもん)として紹介されています。
吉田市長の「講話」「あいさつ」が、担当課や、秘書広報課の職員により文章化されて市のHP・市長の部屋の「如是我聞」(にょぜがもん)の項で紹介されています。
吉田市長の指示で始まったそうですが、吉田市長が今何を思っているのか、考えているのかその一端を垣間見る感じです。前加藤町長の時代には町長が何をしゃべったかなどは、新聞報道記事で紹介がなければ分からず、後から確認しようとしても記録も無くできなかったことなので、情報公開としては画期的なことです。
今回、この「如是我聞」(注)に注目してみました。
注・・(仏教)「このように私は聞いた」の意味。釈迦の教えを信じ、それをかたく保つ意味を含む。(出典・大辞林) 以下、その「如是我聞」から紹介したいと思います。
文章は、必要な所の抜粋で、要旨にまとめています。(全文は長久手市のHPで)
「平成24年10月22日(月)、大津市議会教育厚生常任委員会のみなさんが、本市を行政視察に訪れ、高齢者施策について意見交換を行いました。その中で市長が講話を行いましたので紹介します。
『さて、私が就任して1 年が経ちました。普通のおっさんが市長になり、役所言葉が分からず、職員や議員のみなさんに教えてもらいながら、やっとここまで来ました。そして今、「このまちをどうするか?」と職員と話し合っているところです。(途中略)
私は、「日本一の福祉のまち」を掲げています。進める上で3つのことを挙げさせていただきました。
一 困っているひとは全力で守る。
二 寝たきりの人でも、誰にでも役割と居場所を作る。
三 山を削り故郷をお金に換えてきた。今一度、故郷を復活させよう。
日本は人口減少時代に入っています。長久手では、2010 年から2050年で人口は5万人から6万人になります。人口は増えますが、高齢者だけでみると7000人から2万人になり、働く年代は増えません。長久手では、今、喫緊で困っていることがありません。過疎でもないし、もともとシャッター商店街もありません。3つのことを進めるために私は次のことを職員に言っています。
・遠回り、ゆっくり
・失敗せい。
・あいさつをしよう
・現場へ出よ
これは、認知症の方と上手くコミュニケーションを取るための方法でもありますが、今まで職員は「失敗するな、早くやれ」と全く正反対のことを言われてきましたので戸惑っています。私は「こうしろ!ああしろ!」という施策には取り組んでいません。だから就任して1年間やってきましたが、みんな悩んでいます。』以上
私(原田)が考えるに、「みんな悩んでいます」というのは、吉田市長が始めて予算編成する中で次の事をやったからではないでしょうか。
@ねたきり老人等紙おむつ支給事業(・H23年度実績利用者延べ257人、507万8千円余)に所得制限を厳しくした。「失敗せよ」市民無視で4月から実施しましたが、受給者、議員の反発が多く11月から同じ条件で復活したのです。職員に失敗をさせて市民の行政への信頼を欠き、職員は市長への信頼を欠きました。
A牛乳パックをエコセンターにまとめて届けると図書券(500円)と交換事業(1年間約70万円)の廃止。
B高齢者外出促進事業リニモ券1年2000円分(交付枚数6464枚、購入費615万9千円)を1000円に減額。
こういう中で「如是我聞」を実施。市長の「お言葉」はお釈迦様の教えと同じくらい大事だぞということでしょうか。
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