<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>
【11.10.25】「幼保一体化」は保育に何をもたらすのか。
第3回議会での保育問題の質問。長久手町の保育の伝統は崩させない
質問項目は次の通りです。
@「教育の充実」と待機児童の解消とが期待されているが、本町ではどうか。
A保育という仕事への不当評価はないか。
なぜ私がこの事を質問に書いたかと言うと、保育に欠ける子は高齢者、マンパワーを生かして、リタイアされた人たちが見ていればいいではないか。今まで家族でみていたのだから孫を見ているつもりで、保育に欠ける子をみてやったらどうなんだ。と、そう言う議論がある。それともう一つ保育、公の保育士さんたちの給料が高すぎるという攻撃か多いんです。東京とか横浜とか、どんどん民営化されている。今の保育が壊されることになる。で、保育園の民営化です。異業種からの参入も制限なしでは、子ども達の発達の保障など後景に追いやられてしまいます。
その質問への答弁です。第1回目答弁を紹介します。
児童福祉部長 答弁
@については、平成23年7月29日に、国が決定した「こども・子育て新システムに関する中間とりまとめ」の中で、市町村の役割として、地域における学校教育・保育の需要見込み、およびその確保のための方策等を内容とする(仮称)市町村新システム事業計画を策定することが盛り込まれています。今後、この法案の成立などを踏まえ、計画策定のため、幼保一元化を含む、本町の実情を調査していきます。
Aについては、幼児教育を盛り込んだ「幼保一体化」を含む、こども・子育て新システムという新しい制度に変わったとしても、保育の取り組み自体は、大きく変わるということはありません。保育士として、今まで蓄積してきた経験や知識が後退することは無く、こどもの成長発達を支える「保育」という仕事は、評価されると考えます。
幼保一元化で、竹馬も、跳び箱も出来なくなるのでは
年長の"あおさん組"は、運動会に向けて、どの子も竹馬、跳び箱(5段)、鉄棒の逆上がりが出来る様に挑戦します。写真は今年の運動会で使われた竹馬です。
以前から、保育園から頼まれては竹製の竹馬を作ってくれている方がいます。その方の話では、出来合の竹馬は長さが決まっていて、足台の高さも制限される。しかし、手作りの竹馬はそれよりか長く作れる。中には、自分の背丈を越えるような竹馬に挑戦する子が出てくるぞ。女の子もいるのだそうで、びっくりです。さらに、その方から聞いた話に「みんなと同じくらい高い竹馬になかなか乗れなかった子が運動会の3日前から自分で特訓を志願して、ついに本番で成功 ! 担任の保母さんの涙を見て感動した。こどものがんばりと、それを支えた先生の指導が実った。何時かほめてやってよ。」と言われました。
今年は、全員が逆上がり、跳び箱(5段・横置きですが)、竹馬と出来ていました。園児のがんばりを支える保育士さんの指導と、仲間の応援、出来るまで待ってあげる思いやり。できたらみんなで手をたたいて喜びを分かち合う。この長久手町立保育園の伝統はすばらしいものです。
民営化されると、真っ先に削られるのが給料の高いベテラン組。手間ひま掛けて子どもの成長を見守り、育て上げる保育内容です。
私は、保育問題について拘っています。それは、私が保育所育ちだからです。故郷、久喜宮村で保育事業が始まった3歳(1951年4月)の時からお世話になりました。保育園が完成するまでは小学校の家庭科室・和室に間借りしていました。4歳の時に保育所が小学校のすぐ裏に完成。初代園長先生は、私たち団塊世代を取り上げた久喜宮村の「お産婆」さんでした。私は、残念ながら彼女が留守の時に産まれたので取り上げてもらえなかったのですが。園長先生はさながら自分の子としてみてくれていたのでしょう。 当時の写真を見ると"悪ガキ"の顔をしています。保育園でいたずらをすると、お仕置きでよく「暗い焚き物小屋に押し込められ」ました。そのうち知恵が付いてくると、家に走って逃げ帰るありさまです。
<< 活動日誌の目次に戻る|印刷用画面 >>