原田秀俊(日本共産党前長久手市議会議員)

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【11.07.10】長久手町、住所表示アンケート始まる−2

表記は監査で利便性の追求は変わらず。歴史や文化を省みず

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(地図は区画整理前の大字長湫・ナガクテの地図です。小林元著「長久手の地名」より)
市制に伴う住所表示に関するアンケート票
問 1 あなたのお住まいをお答えください。
 (1つ選んで番号に○を付けてください)
1 大字長湫       2 大字岩作
 3 大字前熊       4 大字熊張
 5 大字の付かない地区
問 2 あなたは、市制後の住所表示はどれがよいですか。
(1つ選んで番号に○を付けてください)
 1 大字名を付けない
  例 : 愛知県長久手市城の内 60番地1
     愛知県長久手市杁ヶ池 1001番地
2 大字名と字名を併記する
例 : 愛知県長久手市岩作城の内 60番地1
     愛知県長久手市長湫杁ヶ池 1001番地
*大字の付かない地区の方が2と回答した場合「長湫」
と併記することになります。
 3 その他
 (具体的に                   )
ご協力ありがとうございました。
今回の、アンケートの問題点はこの*印の付記にあります。
市街化区域の中からは、「長湫」を復活して欲しいと言う運動は起きていません。
 6月議会に出された請願書は、町が市街化調整区域の、大字名を無くす方向である事が判明したからであり、旧村名でもあり、連合自治会(区)名でもある、岩作・熊張(大草区としている)・前熊の名を、せめて、この大字名を併記し残して欲しいとの要望なのである。
 ところが、アンケートの回答で2を選ぶと「*大字の付かない地区の方が2と回答した場合「長湫」と併記することになります。」とわざわざ断り書きがしてある。
 これは、圧倒的多数を占める市街化地域の方達と、調整地域の方達の間に分断・対立の意識を持ち込むことになる。
 町は、アンケート調査をするのであれば、地名をどう考えるのか。これまで全国でも、1丁目1番地から元の地名に戻す所さえあるという現状を知らせる責務もあるのです。区画整理で山を崩し、田んぼを埋め立てて造成した地域で新地名を決めるのではない、昔のままの地域が多く残る調整区域内の大字名・有る物ものを活かして欲しいというものなのです。(冒頭の地図参照・小字名が沢山無くなりました。小字名でも、昔の地形などが分かるなど、地域の歴史と文化を伝える貴重なものです。)
大字名を残して欲しいというのは、村落共同体、地域の連帯、歴史的で、文化を継承し、つながり、絆を守り、将来に伝えたいというみなさんの願いが出されているのです。

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