原田秀俊(日本共産党前長久手市議会議員)

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【10.07.17】リニモ横領事件の管理監督責任者処分は、10%減額3ヶ月のみで済みか

常勤取締役池田専務以外2名に連帯責任をなぜ科せないのか

 7月14日(水)午後1時30分から3時までの予定で「愛知高速交通株式会社における横領事件に関する第2回議会説明会」が開催されました。
 これは、町議会から同会社に7月1日に手渡された「決議文」に基づくものです。
 6月30日に行われた同社の株主総会をうけて町議会に説明することになりました。
 事件発覚後2ヶ月経ちますが、新事実で解明されたは何も出ずじまい。事件の本人・元総務部主幹は、逮捕もされずに任意に取り調べを受けているもよう。逮捕・起訴までにはまだ時間が掛かるとの事です。
(会社側が提示した説明文書はリニモのHPに掲載されていますのでそちらを参照してください。)
「関係役員の処分について」
対象:@ 代表取締役専務 報酬月額の10%減額 3ヶ月間
A 総務部長    給与月額の10%減額 3ヶ月間
B 経理担当(元主幹の部下) 厳重注意
以下質疑の模様を紹介します。(原田のメモから、概要です)
原田議員質問
 「事件について、責任の取り方が甘いではないか。」「報酬・給与の減額について、ボーナスの減額はないのか。」「常勤の幹部は、池田専務・加藤取締役・林総務部長だ。加藤取締役は処分の対象外である。連帯責任は取らないのか」
 「8916万6600万円もの横領事件に至までに、社内で不祥事は起きていないかったのか、モラルの崩壊はなかったのか」
林総務部長
5月7日に被害届を出した。その後、警察からの要請で5回資料を提出している。早期に身柄を拘束して調べて欲しいと思っている。
 報酬の減額は、年間総額の10%減額を3ヶ月。林の一時金は全額6月30日に支給した。
池田専務
 軽いという批判はあるが、社内的に検討して出したもの。事件の経過を踏まえて認めて頂きたい。名鉄OBの受け入れは、プロパーが育つまでは必要だ。減価償却前の黒字化はこれまで外注化していたのを内製化してきた効果が出た。幹部の責任は、それぞれの業務責任の範疇で考えた処分である。 社内での不祥事については、なかったと思う。
(鉄道事業は特殊で、名鉄依存はやむなしとして、特に運輸関係は名鉄に丸投げで、全体を管理監督しなければならない立場の池田専務の中に、自ら空洞化している。それは、名鉄関係については「三猿」状況ではないのか・・これで良いはずがない。秀)
他の議員の質疑から。
議員質問
「リニモ会社の処分内容を報道した新聞記事では、役職名と個人名があるのに、会社が発表した文書(HP上も)で役職名はあるが個人名がないのはなぜか。文書を見ただけでは誰れが処分を受けたか分からないではないか。」
池田専務
 新聞記事は、取材で聞かれたからお答えしたものです。
議員質問
「新規に払い戻し専用の口座をつくると言うがどういうものか。決済用に当座預金口座があるがそれは持っていないのか。」
林総務部長
今後は、インターネットバンキングのシステムを利用して入金し、通帳・印鑑を持って引き出しに行く。
議員質問
「278億円の赤字分がベースになっているが、経営努力によって減るものではないか。コストはどうやって下げるのか。
 未収金(21年度分約6300万円)が全額回収出来なかったら、どう責任を取るのか。」
池田専務
 かなり外注でやっていたのを内製化でコスト下げる努力をしている。(未収金)契約書に基づいて名鉄から回収するが、出来なかったら特別損失として計上する。また、本人からも回収不能となるか、継続していくのか、その時に考える。
議員質問
 「今回の処分は、誰が役員会に提案したのか。満場一致てで決まったのか。」
池田専務
 議決事項ではないので提案はない。相談事として協議をし、社長が承認するものです。
議員質問
「6月30日の株主総会で、横領事件に対する議論はあったのか。社長の神田知事、副社長の加藤町長は責任を取らないのか。」
池田専務
株主からの質問はなかった。現場で起きた事件であり、管理監督責任を現場責任者の池田が取ったものである。

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