原田秀俊(日本共産党前長久手市議会議員)

<< 活動日誌の目次に戻る印刷用画面 >>

【10.05.22】長久手町議会、リニモ社幹部に横領事件を厳しく質す

呼び込んだずさんな管理、謝罪も再発防止も不十分

議会説明会で出た質問と答弁の要旨を紹介します。この説明会に先だって、録音と写真撮影を認めるように議会事務局を通じて川合議長に連絡をたのみましたところ、録音は議会事務局、写真は原田議員でOKと認められました。但し、文章化は、言い出した原田議員がしてまとめたものです。文責は原田議員にあります。 
原田議員
 新聞報道で「ずさんな出納管理」という記事があった。
どうしてこういう杜撰な経理がまかり通ったのか。林一也総務部長は「引き出しのあった1年間は一度も確認をしなかった。山田主幹に一任していた。」という。さきの説明で「各部門はそれぞれの担当にまかせていた。」とあった。この間、民間会社でも経理の不祥事はたくさん報道されている。そうすると最初から銀行印も通帳も山田にまかせきりなどありえない。 また、支払いは振り込みなどの決済でやるのでしょ。いちいち銀行に行って引き出して振り込むと言うのはない。
 それがなんでこんな形で1年間通用したのですか。取締役専務の池田さん、取締役の加藤さん、常勤の監査役はどういう仕事をしていたのか。
取締役専務池田
 そう言われると返す言葉もないのですが、まず現金の引き出しという点につきましては、鉄道業務というのは各駅の清算金ですとか、乗車券発売機とかにおつりだとか定期券発売の時のおつり等々、個別の小口のある程度のまとまった現金というのが必要とされる。弊社としては日常的に現金の引き出しがあって、各駅に配分したりとか、手元の金庫に保管とかそういった形での現金の保管がありました。
原田議員
 毎日、日銭が動く訳ですよ。売上げの少ないところには補填をしなくてはいけない、どんぶり勘定では出来ない。日銭の閉め、一週間、月単位と売上がいくらあって各駅にいくらおいてあるか、そういう管理システムはないのか。銀行口座と現金、日々の帳簿をつけは全然やっていないということですか。
専務取締役池田
 出入りのお金は帳簿で確認しています。決裁につきましては1000万円未満につきましては、担当課長権限ということで、今回の場合は30万から400万円で出し入れをしていましたので私のところにまであがってきませんでした。
前田議員
 この8900万円に付いては、どういう扱いで決算発表はされるのですか。
取締役池田
今回の損害額は本人が賠償能力がないと難しいわけですが、名鉄の出向社員という形ですので名鉄へ損害の補償という形ががとれるものでございます。
前田議員
 そうではなくて3月末で一応決算を閉めたわけですからこの8900万円はどういう形で決算されるのかと聞いている。
取締役池田
 名鉄からの補償という形でカバーされるということでそれを前提に,未収金という扱いにします。
注・・名鉄からの「出向者の取り扱いに関する契約」
「名鉄は、出向者が法令又は会社の規則等に違反したことにより会社に損害を与えた場合、その行為により会社が被った損害を補償する」旨が規定されている。
じんの和子議員
 住民から言われたことは、もっと早く議会に対しても町民に大しても謝罪すべきではないのか。12億5000万円余りを株式化し、今年は、1億7600万円現金提供。その時点においてもうその社員の使い込みがされていた。非常に私は悔しいのと残念な気持がしている。リニモの存続で住民が心配して税金の投入をしなければならないと思っている最中に、リニモ会社の危機意識の認識が非常にかけていたのではないか。その認識を社内に持たせていたのか。会社の体質に役員社員含めて親方日の丸体質の問題があったのではないか。今回の事件について反省しているのか。
取締役池田
 事実関係を調べて、5月7日に記者会見を開いて事実の公表と謝罪を含めておこなったものですが、個別で長久手町議会様に謝罪という形で遅れたことは申し訳なく思っています。(以下略) 

<< 活動日誌の目次に戻る印刷用画面 >>

 ご意見、ご感想をお寄せください。

このページの先頭に戻る