原田秀俊(日本共産党前長久手市議会議員)

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【10.04.24】情報公開(資料請求)に黒塗りが

議員(長久手町・愛知県)の資料請求回答(教育委員会)に一部黒塗りが

黒塗りのある22年度児童数一覧

4月6日(火)、南小学校の入学式に来賓として出席しました。新1年生126名で、31名〜32名の4クラス。定員の35名より少なくて良かったと思い、他の小・中学校の児童生徒数はどうかと、資料請求をしました。(資料請求に回答返却まで15日も要します。議員の資料請求の内容を幹部が掌握し決裁する為に必要と言うのです。)21日に議会事務局から回答文書が届きましたと連絡があり、手にしたのが上記の文書です。
「議員の資料請求には、あらためて作る必要はない。無いときは無いと答え、請求を取り下げさせよ。」という指示が全部署に出されています。
 今年度の児童生徒数の資料を請求したのですから、回答文書は間違いではありません。が、昨年度の数値が入っている欄をわざわざ"黒塗り"で提出してきたことに唖然とすると同時に、黒塗りにした行為に怒りを覚えました。
 教育委員会には、昨年度と今年度の数値が入った資料としてある訳ですので、原田議員の要求の22年度分だけにすると、「新しい文書を作成する事に」なり、改めて作るなの指示に反することになる。21年度分を黒塗りにし隠せば指示通りになる。しかし、黒塗りの手間が余分に掛かり、意に反して、情報を隠した新しい文書ができてしまった。
 黒塗りは、文書に知られたら困る個人情報などがあったらする行為でしょう。しかも、現在では、情報公開は公開分を可能な限り出すが常識ではないでしょうか。だれもこの黒塗の資料を出したらどういう事になるか、決裁した幹部数人は誰も想像もしなかったのでしょうか。
「個人情報でもなんでもない児童生徒数を黒塗りにした行為は、公僕としての職員のやることか」
 黒塗の指示、忠実に実行した職員の思いは一体どういう事だったのでしょうか。
 公僕として、自らの矜恃は、自覚はなんにもなかったのでしょうか。
 公務員は"公僕"としての自覚を高めて、町民生活向上に大いに寄与したい。長久手町役場職員として町民の皆さんの信頼に応えたいと思って日常の業務に専念しているのではないのでしょうか。
 今、役場庁舎内は、議員には「聞かれたことだけ」伝えれば良い。聞かれなかったことは「一切表に出すな」という"知らしむべからず"や、「みざる、きかざる、いわざる」の閉鎖的な長久手町役場になっているとでも言うのでしょうか。
 もうすでに食数能力(5000食)を超えている給食センターの建設を開始し、生徒数が増加する3年後に備え、教育条件整備に第3中学の建設して行くわけでしょう。だから生徒数がどう増えていくのかには誰しも関心のあるところです。
 地方政治は、首長と議員と二元代表制度を取っています。これでは、現在の加藤梅雄町政の姿勢は、「町民と行政の協働」、「町民の参加から参画へ」としているのは、口だけの方便としか言いようがないことになります。こういう実態の改善無くしては、名実とも"市政"にはなれないのではないか。

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