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【09.07.12】ヒメボタルの生息地(長久手町内)を守ろう
「ヒメボタルの保全は非常に大事なこと、そうしなければならない」 (加藤町長答弁)
ヒメボタルの生息地を守ろう
6月議会での原田議員の一般質問で、生物多様性、ヒメボタルの生息地の保全などについて質問と当局の答弁を紹介します。
質問 原田議員
・生物多様性が求められているときに、その精神に反する事態がまだまだある。生きとし生けるものが戻って、これぞ長久手町の生物多様性の発展と言える地道な活動が求められているがどうか。
・香流川沿川だけでなく他の町内河川についても面として捉える必要を痛感するがどうか。
答弁 建設部長
・環境学習会や自然観察会などを通じて、自然環境保全や生物多様性の保護などを訴えているところです。今後も、環境学習会等を通じて、自然保護の大切さを伝えていきたいと考えています。
本町の河川の護岸などについては、既に基本的な整備は完了しています。河川の機能を維持し、まちの・安全性を確保するとともに、香流川を中心として、自然環境と調和した潤いのある水辺空間の形成をめざしていきます。
質問 原田議員
この「トヨタの生き物たち」−生物多様性を知る−(発行 豊田市環境部環境政策課、編集 財団法人日本野鳥の会)には、自然の共生と簡単に言うけれども私たちは共生の相手方の名前と住所、生息地調べはその第一歩でしたと書いてあるんです。調査に関わってほんとうに厖大な数で大変だった。3年間の調査で2005年にまとめたとありました。しかし、そういった努力を長久手町はやりましたか。全然やっていないでしょう。
今回ヒメボタルの調査に夜、4・5回出歩きました。ヒメボタルというのは、千匹おったと言う場所も。また、よく見て100匹ぐらいではないかと言う場所もある。名古屋市では相生山緑地のヒメボタルを天然記念物にして保護しようかという動きもある。長久手町でそういう動きがあるかといったら生活環境部長は全然関心もない。では一体この役場でヒメボタルを守るにはどの部署が、どこがやるんですか。
答弁 生活環境部長
担当部がなにもやらないというような発言でございますけれども、ちゃんと環境資源目録を平成12年に作って、また、来年度の環境基本計画の見直しにつき、現在、第2次の環境資源目録の内容について再度調査をしている状況で、その内容を踏まえて環境基本計画の中に取り入れ、十分その自然環境に保護していただくように進んでいくという考えを持っていおります。
質問 原田議員
溝下橋から多度橋のあたり、特に左岸ですけれどもクズが一杯生えていました。クズの腐葉土はヒメボタルの餌になるオカチョウジガイやベッコウマイマイそういった貝の餌になる。ところがクズは勢いが良くて伸びるからやっかいものにされ、どんどん取られていってしまうと餌が無くなってしまう。そういう変化についても、どう認識するかが大事だと言ったんです。その認識が無いから、南島橋から東島橋まで左岸側に舗装道路を通すという計画は絶対出で来ないんですよ。それを出してくる。だから、私は問題にしているんです。また、堀越川の駐車場の整備もしましたが、あそこにツマグロキチョウとか貴重な生物がいました。それから万博の時にカヤネズミの問題もありました。堀越川の流域にもカヤがあるところにはカヤネズミも生息していたんではないかと言われていました。それもきれいに取られちゃつてもうカヤネズミの名前さえ聞くことはもうありません。万博の時にあれだけ問題になったのが万博が終わったらもうすっかり忘れられてしまう。
今回の香流川基本計画について、どんなに生きとし生きるものが減っていっても何も感じない。名東区の方から自転車に乗って、長久手町に来ても何ら生き物の姿も見ない、川で遊んでいる子どもの姿ない。道路を通ったらヘビが突然出て来るかも知れん。田んぼから突然鳥が飛び出す。こんな所に鳥がおったのか、そういうはらはらどきどきするような自然環境をきちっと都会の人に味わって貰う。そういった計画に私はしなければだめだと思うんです。自然と農都との共生とかを謳っている所ですから、本当に農業問題についても自然環境にやさしい農法に本当に転換する必要があると思うんですが、町長どうですか。
答弁 建設部長
今回の香流川整備というのは、香流川をリニモウオークで歩いた時に、非常に都会の人は感激して、今でもだんだん歩く人が増えているという現状があります。全く整備しないとなるとやはりネックの所もありますし。アンダーパスで通れたら良いなという声も頂いておるわけですよ、そういったすべて河川改修、先ほど以来言っているように川をガチガチにこれからすべてやり直そうと言うところまで行っていない。ただ治水で危ないところがあるかも知れないが、最低限の整備でですねうまくこういった自然を楽しめる散策路ができればということで整備を進めておりますのでその辺はご理解いただきたいと思います。
質問 原田議員
今の建設部長の言葉はいかに生物多様性をないがしろにしてきたかということについてもっと真摯に考えなければならないと思いますよ。なにも昼間だけではないんですから。昼間に来る人だけのためにカラー舗装してどうするんですか。生物は夜中に動き出すんです。そういう時に舗装道路が間にあったら自由な行き来が出来なくなっちゃう。その考えから今度の向田橋から東島橋までの左岸側の整備については根本的に私は改めるべきである。このまま土の道を残して通りたい人は右岸側の舗装した道路を通ればいい訳ですから。今度、県が向田橋から南島橋までの左岸側を整備し管理道路を造るといいます。管理道路を造るにしても本当に事細かく注文を付けて、そこに生息している生物を守って欲しいと誰がいうのですか。町の担当が言わなければ県なんか聞きませんよ。その点について町長、町長もずーとこの間長久手町にお住まいですけれどどれぐらいヒメボタルを観察されたでしょうか。最後にお尋ねいたします。
答弁 加藤町長
多度神社ですねあの界隈にはですね、神社の中にも居ますしもちろん神明川の方にも居ますしヒメボタルですね、ですからそれを保全していくということは非常に大事なことだと認識はもちろん持っています。そうしなければいけないと思っていまし、あの付近には田んぼもありますし田園地帯も広がっていますので、良い場所だとの認識も持っています。
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