原田秀俊(日本共産党前長久手市議会議員)

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【09.04.18】長久手町立保育園、自園で炊飯月2回始まる。

炊きたてのご飯を食べさせたいとの熱意がみのる!

ガス炊飯器3升炊き予算新規事業の一つに、合鴨農法で栽培する「あいがも米」を保育園児たちに食べさせるがあります。しかし、米の収穫は半年後です。子育て支援課は、炊飯器購入に同じお金を掛けるのなら、早く購入し、炊きたてのご飯を炊いて子ども達に食べさせようということから、新年度早々4/16日(4/30)から給食が始まりました。
 実施日の4/16日(午前10:30)、色金保育園(園児数 189名)に出向き、実施状況を見てきました。写真は、色金保育園調理室。 3升炊きのガス炊飯器で、3回に分けてご飯炊きです。写真のように、3升炊きのガス釜で3回炊飯するという事でした。調理員2人の方に話しを聞きましたが、「これまでも保育園の行事で実際に炊いたこともあり特別に準備することはない。」ということでしたが、普段の給食ですから大変さはありますので、美味しいご飯を子ども達に食べさせたいという気持が大事ですから頑張ってくださいと激励しました。
 使う米は、長久手町産の「あいちのかおり」で実施するものです。田園バレー事業課と子育て支援課と、部・課を横断して町の事業が行われるのは縦割り行政の多い中では珍しいものです。
予算特別委員会での質疑の中で、実施内容を質問した時の説明では、収穫予定量については800s、保存は玄米でライスセンターの低温倉庫。消費する分だけその都度精米する。という説明で、保育園では、電気炊飯器2升炊きを購入しますという答弁でした。
ご飯を炊くだけでは、現場作業は済すみません。
 米の調達は、前日までに農協の店で「あいちのかおり」を買い、その場で精米、つきたてを炊飯することになります。(買い出しの役割は、外に出る機会の多い園長先生みずからのようです。)
しかし、実現には、保育現場では大変な決意が必要だったとの事。それは、4月は保育園生活に慣れていない子が多く、職員側もその対応や、保育の準備などで多忙な時期だそうです。それを乗り越えての実施で、公の職場だから出来たのです。
 各保育園に実施状況を電話で聞きました。その時の現場の反応です。
 「子ども達に、今日は、保育園でご飯を炊くんだよと話をしている。」「給食のおばさんが炊いてくれるのだよ」など説明をすると言っていました。
 食べた後も、どうだったと感想を聞いたら「おいしかつた」の声が多かったと嬉しい声で答えてくれる園長先生もみえました。「今日初めてですが、年長の青組の教室に炊飯器を持ち込んで、ご飯が炊き上がる様子を体感させる予定です。ヤケドをしないように安全対策を取り、ご飯を炊く臭いをかがせてやります。下の年中のクラスの子にも体感させてやる予定です。同じ釜の飯を一緒に食べる楽しみを味合わせたい」とはっきり言ってくれた園長先生も。
 え!・・と、食育の事を考えて自園給食(長久手町は給食センターからの外部搬入です。特区を申請し法違反を免れています。)実施を諦めていない私にとって、その言葉を聞いたときは共感で嬉しかったです。
 ご飯は、何時も家族もお友達とも一緒に食べよう!なによりも生きる力の源だから。
それはともかく、食育を重視した地域では、地産地消で、学校給食でも教室で炊飯している学校が増えてきているという報道も有ります。 ある会派が、学校給食での先進地視察として高知県のある市に行きました。その市の小学校では教室で炊飯していたそうで感心したと言っていました。また、炊飯器を持ち込んでの実施を求めた議会質問もありましたが、「不衛生なこともとある」などという認識を述べて何も考えていないのではないかと思わせる答弁も。子どもを中心に考えたいものです。(秀)

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